食品衛生法とは、飲食による健康被害の発生を防止する目的で制定された法律で、食を取り巻く環境の変化や国際化などに対応する目的で食品の安全性の確保を行う目的で改正されました。この改正により、HACCPへの注目が集まったことは過去の出来事のようにイメージされる人も多いかと思われますが、HACCPは国連食糧農業機関（FAO）および世界保健機関（WHO）の合同機関の国際食品規格（Codex）委員会が発表した国際的な食品衛生管理規格です。小規模事業者はHACCPの考え方を取り入れた衛生管理、大規模事業者はHACCPに基づく衛生管理、それぞれ目指すところが異なりますが、認証については任意になっているので大手は別にしても中小企業などが認証を目指す必要性は少ないといえます。しかし、取得していることで様々なメリットに繋がることからも現時点では認証を考えていないけれども将来的にはそれを確保したい、このように考える会社経営者も多いといえます。
取得するためには色々な準備が必要になるわけですが、一般的には準備には半年から1年を要するともいわれておりしっかりとした計画を立てることが大切です。主な流れは、構築・仮運用・第一段階審査と第二段階審査・改善措置・登録証の発行などになります。一度取得すれば良いわけでなく、年一度のサーベイランス審査と3年ごとの更新審査があることも理解する必要があり、それぞれの審査で落ちてしまえば再審査を受けるための準備も必要になって来るわけです。なお、初めて認証を受けるときの初回審査は第一段階審査と第二段階審査、2段階で行われるのが特徴です。